奥武蔵・秩父豆知識

奥武蔵・秩父豆知識

入間川(名栗川)最上流・白岩入の支流を遡る(ハネバミ入・塩地窪・滝ノ入)

入間川最上流の1つである鳥首峠に突き上げる白岩入は、遡行価値のある支流をもっている。水量豊かで滝が連続。周囲も荒れていないハネバミ入の上流変則三ツ俣の謎を解くとともに、巨爆三十三尋の滝を秘める塩地窪、地味だが味わい深い滝ノ入の初の遡行記録。
奥武蔵・秩父豆知識

棒ノ折山~都県境尾根奥武蔵側の沢-和泉入・柳沢入・白谷沢・中沢(中ノ沢)・姥小屋沢・堅木入-

奥武蔵でも屈指の人気の山・棒ノ折山。そこから東西にそれぞれ延びる都県境尾根奥武蔵側には遡行価値のある沢がいくつもある。白谷沢以外、遡行記録や遡行図のあまりない沢を取り上げ、概要を示すと共に、棒ノ折山山名、白谷沢の滝名につき、先行研究を示す。
奥武蔵・秩父豆知識

熊倉山・谷津川本谷不動滝は地元では無名の滝だった!

奥武蔵最西端の秘峰・熊倉山。熊倉山を源頭とし、荒川に流れ込む谷津川本谷。ハイライトは、支流が7段の滝になって本谷に合流する「七ツ滝」。その先、本谷は堂々たる滝から核心部となる。この滝は「不動滝」と呼ばれてきたが。今回無名滝であることが判明。
奥武蔵・秩父豆知識

バラモ沢研究

秩父・浦山川の支流バラモ沢に関する初の研究。ダム工事以前に地元・下山掴で採集した正確な滝名を記すとともに、山掴の勇壮な夏祭り「祇園祭」、そしてバラモ沢下流に鉄製の橋や梯子をつくり、景観を一変させた「思仙会」のことなどを溯行記録に加え収録。
奥武蔵・秩父豆知識

日和田山をめぐって

日和田山という山名は、麓に広がる巾着田と密接な関係があった。さらに、日和田山は双耳峰で東峰が雌日和田、西峰が狭義の日和田山(三角点峰、雄日和田)との説を紹介。「雌日和田」は大字清流で「小日和田」と呼ばれるピークと一致することを明らかにした。
奥武蔵・秩父豆知識

日和田カントリークラブ造成計画・高麗本郷太陽光発電設備設置計画をご存知ですか

今から40年前、日和田山近くの山林でゴルフ場開発が計画され、着工寸前まで行った。これに対し、計画地の中央にある炭窯ヤツを守ろうと立ち上がった勇気ある人々がいた。その記録と後年ゴルフ場予定地で再度起こった造成計画(メガソーラー)の顛末を描く。
奥武蔵・秩父豆知識

コワタの地名を追うー飯能市深沢周辺の山と山上集落ー

飯能市深沢の東にある350㍍圏ピークは『ものがたり奥武蔵』略図で「コワタ」と命名。しかし、この名はそれ以降登山地図やガイドブックでは全く見かけない。そこで、深沢集落で執念の地名確認を行った。その経緯を詳述し、深沢をめぐる山名・峠名を整理。
奥武蔵・秩父豆知識

観音ヶ岳の西鳥居

北向地蔵先の主稜線の2つの山を取り上げる。山頂北側の岩壁下にある岩場(観音ヶ岳の西鳥居)から岩壁を仰ぐと、観音様の顔のように見えたところから観音ヶ岳の名が生まれた。そして地元の地形語彙「ソラスカシ」「スカリッパ」からスカリ山の山名を考証。
奥武蔵・秩父豆知識

「小瀬名富士」は地元呼称ではなかった!

奥武蔵の物見山から北向地蔵へのハイキングコース脇にある山は、近くの集落「小瀬名」に因み「小瀬名富士」と呼ばれてきた。しかし、地元での聞き取りで、これが誤りであり、「むすび山」が地元呼称であることが判明。さらにむすび山付近の巨石・名石に言及。
奥武蔵・秩父豆知識

幻の滝・モクトの滝(古滝)

ハイカーで賑わう日和田山・高指山・物見山。そんなポピュラーな丘陵の高指山付近の山中に「モクトの滝」なる幻の滝があると地元で聞いたのは1988年。その直後に滝を探索。林の中の水量少ない滝だが、約8メートルの堂々たる滝。「古滝」の別名がある。